週末でコルチナは激混みが予想されたので大町へ。
スキー場の雪も素晴らしくバッフバフでこの時点で雪の安定性の事は頭から消えていた。
それが大間違いだったのだ・・・。
30分もハイクしないでドロップポイントへ。
ツリーランだし、スキー場内のバフバフにテンションマックスで正直、何の警戒もしていなかった。
そう、完全に裏ッコルに無警戒で飛び込むあんな感じだった。
これが第一のミス。スキー場内のパウダーはパトによりスキーカットなどでコントロールされている事が頭から消えていた。
きちんとオープンバーンでやるみたいにスキーカットをしてみるべきだったのだ。
トップで滑りこみ、縦に縦にフェイスショットを堪能。
雪崩も起きず、無線でサイコーですよ!と、伝えて2番目に滑ったゲストも写真のとおり浴びまくりで楽しんでいた。
ここで第二のミスを犯す。
良い写真を撮ろうと最初に止まったリグループポイントから斜面の下に移動してしまったのだ。
必然的に2番目のゲストも自分の後に。
それでも、身体が隠れるくらいの木の下で写真を構えていた。
3番目のゲストにコール。
しばらくすると上から雪煙が!!!!
瞬時に雪崩が起きた事を理解して、やばい!俺の後ろに隠れて!!
ゲストはたいした事ないだろうと思っていたらしいが何度もニアミスしてる自分はガチでヤバイと思った。
爆風の中5秒くらいで通り過ぎただろうか?
自分の後ろにいたはずのゲストと自分のストック片方が消えていた。
信じられなかった、信じたくなかった。
直ぐに正気に戻り、無線でラストのゲストに待機を支持。
混乱していたのかスコップ出してとか指示は出来ていなかった。
3番目のゲストも確認出来なかったが、巻き込まれたとしたらここより下にいるだろうと思いビーコンをサーチモードにして「落ち着け」と声に出しスキーを履いたまま下った。
斜度変化を越えるとすぐに30m下方にゲストが半埋没でうつ伏せになっているのが見えたので声をかけると大丈夫だと言うので一安心。
もう一人の事は頭から飛んでいて掘り出しに夢中に。
スキーがアンカーになり、スコップで掘らなければ自己脱出は不可能な状態だった。
自分の後ろで少し耐えていたらしいのだが背負っていたザックの横面にどかどか来て気づいたら吹っ飛ばされていたらしい。
サイズで言えば2は無いと思うのだが地形の罠で集まって来た雪は完全埋没で深く埋まったらアウトだったと思える。
掘り出していると二人も合流し、全員の無事を確認。
埋没していたゲストに集中しすぎて他の指示が出せなかった。
3番目のゲストが言うには滑走中に後ろからスラフ??みたいな感じで木の前で止まった所に結構な量が落ちて来て膝まで埋まってスキーも外れたみたいだが木の前で止まった為に板も身体も流されずに済んだとの事。
落ち着いて少し探したがストックは見つけられなかった。
みんな無事で良かった、マジで。
反応するのは北東面のみだった。
気を取り直し、二周目はゲストの予備ストックを拝借して。
何でもない所は何でもなく、バッフバフを堪能。
二周目上がって来た時にスキー場の非圧雪を尋常じゃないスピードで滑って来るボード集団を発見!
段差ではぶっ飛んでトリックをかましまくる。
あれは絶対素人じゃないですよね~と、話していたらどうやら試乗会でプロがいっぱい来ていたとか。
そのせいかマニアックなスノースケートの人達まで居て、思わず写真撮らせてください~と(笑)
さっき雪崩れた沢を越え、尾根を行くとテントがいっぱい???
聞けば某山岳センターの雪山講習会とかで昨日から来ているとの事。
だからか~。トレースが複数あったり、急だったりで変だと思ったのよ、皆さんワカンラッセルでした。
お次の斜面に警戒しながらドロップ。こちらもやはり北東面は落ちる。
3日前の低気圧通過の時に気温が上がって降った湿った雪の層からバッサリ。
その上に載った昨日、今日のストームスラブが反応。
調べてないから確定では無いけど同じ斜面方位だし、さっきもこれかと。
そんな状況でしたが雪は物凄く良くて。
無事に下山!いろんな事に感謝です。
一本になってしまったストック。
すいません、yzさん。
最近、裏ッコルなんかでは無装備を良く見かけます。
ツリーの中は大丈夫だよ、雪崩ないよ。そんなわけないんです。
確かに危ない時はリフトがクローズするから動いた時は大丈夫なのかもしれませんが山に絶対はありません。
何かあって後悔する前に対応出来る装備を背負いましょう。
リスクと快楽。
滑った跡あるし、平気だよ!根拠はありますか?
サイドカントリー余裕じゃん!そのノリはいつか必ずヤバイ事になります、今すぐ改めましょう。
一緒に山に行く友達は信頼できる仲間ですか?
スキー場から一歩出たら自然の雪山です。
怖い思いをさせてしまったゲスト様、ホントに申し訳ありません。
反省して明日からもっと精進します。
皆様もホントにお気を付けて。