物語はいつも一本の電話から始まる。
微睡んでいる真っ最中の電話の主は「山が白いんだよ!」と、興奮気味である。
モーニングコールにしては上出来だった。
サーフィンをやりに海まで行ったのだが、天気イマイチ、波もイマイチで山に戻って来たとか(笑)
素直にうらやましいと思える情熱だ。
夏山の仕事も終了、きのこもほぼ終了で雪を待つだけの日々。
毎日ライブカメラと天気予報を見てはため息をつく、引きこもり状態。
軽い鬱だ、いや、どっぷり鬱だ(笑)
答えは出ない事を考えては自己嫌悪&自己否定。
自由とは不自由の中にあるのだ。
ヤバイ!暇は危険だ!
楽しいって何だっけ??
早く雪が降ってくれないとSUICIDEしそうだ。
三島由紀夫は「戦争より日常生活の方が恐ろしかった」と、書いている。
何だかわかる気がする。
ダウナーでガンギマリで鬱状態を救ってくれるのは白い粉だ!(笑)
どうせならアップ系でガンギマリの方が良いじゃないか!(笑)
昨日からの状況を見る限り、「今日は無いんじゃない?」の言葉を飲み込んで準備を始める。
頭の中でTHA BLUE HARBのmaintainが流れる。
心配事は何もなく 無論
それは全て解決できたわけじゃなく
ただそれをほんの少し上回る
まだ続けたがるだけの勇気はある
悲しませるものは何もなく 無論
それは二度と来ないわけじゃなく
ただくよくよしてたって始まらなく
まだ続けたがるだけの勇気はある 口癖は必ず
フリージングレベルは先日より確実に下がっていた。
薄っすら雪を被った山はめちゃくちゃ綺麗でこれだけでも来てよかったと思える。
が、間違いなく先日より雪は無い(笑)
ブーツを履きだすと、「これは、売る奴だった!間違えた!」と、まさかのUターン。
ご丁寧に今日のオープンを遅らせる張り紙を書いて仕切り直しに(笑)
あれ?間違ったかな?
大丈夫、人間は間違える生き物だ(笑)
先日、シール歩行で歩き出した地点の雪は完全に融けてなくなっていた。
しかたなく、秋道を頑張る。
今日はおニューのシェイクダウンに来たのだ(笑)
今季モデルのF社と迷ったが足幅が広い自分にはLAST100のこっちだった。
先日の雪は雪渓の上でもほぼ完全になくなったかのように見えた。
10~あるかないか?
風で飛ばされた所はコリン星状態(笑)
例えるならザラメを楽しみたかったのに季節外れの寒気で薄っすら積ったって所か?
それでも前に進む事は止めない(笑)
薄っすらだが、気温が低い分、先日よりパウダー感はある??
冷たい風で久しぶりに耳が千切れそうでタオルで来た事を後悔していた(笑)
登ってきてしまった以上、滑るしかない。
いきなりガリった細いスキーは重症だった(笑)
滑れなくはないし、パックではあるが粉感で言えば先日よりはあるかもしれないが緊張感は先日の比ではない(笑)
それでもやはり、白い粉は良い。
楽しいを思い出させてくれる。
ほら!スプレー上がってるでしょ!(笑)
無事に終わった・・・。
僕たちは勝ったのだろうか?(笑)
ただ、引きこもっていてはこの緊張感からの解放は味わえなかったのは確かだ。
明後日からの雪が本当にガッツリなら、ここにも、もう来れないはず。
まあ降った所で先日くらいだと思うのだが、良い意味で裏切って欲しいものだ。
期待せずに立山で呑んだくれる所存でございます(笑)
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